🌍 有機野菜のベランダでも、肥料の原料はほぼ輸入という話

※ AI生成のイメージイラストです。
前回は「タネ」の反転をお伝えしました。今日は「土」の話です。プランターに入れる肥料—— あの一袋も、実は原料のほとんどが海外から来ています。
知られていない事実
農林水産省「肥料をめぐる情勢」によれば、化学肥料の三大原料——尿素・りん酸アンモニウム・塩化カリウム——は、日本国内でほとんど産出されず、ほぼ全量を輸入に頼っています。 世界的に資源が偏在しているため、輸入相手国も特定少数国に集中しがちだと説明されています。
「国産野菜」「ベランダで有機的に育てた」と思っていても、その土に混ぜた肥料の原料自体は、 ほとんどの場合どこか別の国から運ばれてきたものです。
だが、日本は気づいて動いた
ここからは前向きな話です。令和3年(2021年)秋、中国が肥料原料の輸出検査を厳格化し、 翌年にはロシアがウクライナへ侵略——日本の肥料原料の調達は大きく揺らぎました。
この危機を受け、日本は尿素の調達先をマレーシア・ベトナム・サウジアラビアなどへ分散させ、尿素の中国依存率は約27%から約3%まで低下したと報じられています (農林水産省「肥料をめぐる情勢」を引用した専門メディアの報道による)。
依存先を分散させたことで、特定の一国に何かあっても止まりにくい仕組みには近づきました。 ただし、輸入依存そのものが無くなったわけではありません。国産の尿素はまだごくわずかです。
🔁 だからこそ、ベランダでできること
「結局、肥料も輸入なら意味がない」——そう思う必要はありません。むしろここに、 個人が輸入原料への依存を実際に減らせる現場があります。
野菜を育てると、必ず生ごみが出ます。それを堆肥にすれば、来年の土の一部を、 海外の原料に頼らず自分で作れます。ベジ得シミュレーターでは、自分の畑を育て始めると 「🔁 次の輪:土に返す」として、お住まいの自治体のコンポスト購入補助を調べる導線も出ます。
ベランダで何が育てられるか試してみる →よくある質問
日本の化学肥料は本当にほとんど輸入なのですか?
はい。化学肥料の三大原料である尿素・りん酸アンモニウム・塩化カリウムは、農林水産省「肥料をめぐる情勢」によればほぼ全量を輸入に頼っています。塩化カリウムはカナダへの依存度が特に高いとされています。
中国への依存はもう減ったのですか?
尿素については大きく減りました。令和3年秋の中国による輸出検査厳格化と、ロシアのウクライナ侵略を機に、日本は調達先をマレーシア・ベトナム・サウジアラビア等へ分散させ、尿素の中国依存率は約27%から約3%まで下がったと報じられています。ただし全体としては依然ほぼ輸入依存であることに変わりはありません。
家庭菜園ではどうすればこの依存から離れられますか?
生ごみを堆肥にすれば、化学肥料の原料を輸入に頼らずに済む部分が生まれます。完全な代替ではありませんが、「土を自分で作る」という選択肢は誰でも今日から始められます。多くの自治体が家庭用コンポストの購入費を補助しています。
※ 統計は取得できた最新の公的資料・報道に基づきます。輸入相手国の内訳は資料改訂や国際情勢により変わる可能性があります。 出典: 農林水産省「肥料をめぐる情勢」(専門メディア「先端農業マガジン」の引用記事経由で確認)。